モロッコに住む日本人の現地コラム vol.2

皆さまこんにちは!
モロッコからコラムが届きました。
現地での日常やディープな情報、インテリアや雑貨のご紹介など定期的に更新予定です。
今回はどんな情報なのかドキドキ(o´艸`) さてさて、始まります!
 
 

【 魅惑の国、モロッコを旅する♡ 】

 
 


< ↑ 僕の背中に乗ってごらん♪ / モロッコ・サハラ砂漠より >

 
 
こんにちは。私はモロッコ・シャウエン在住の日本人です。
 
月2回掲載の、このコラムにて、
・日本では体験できない、モロッコ大自然の魅力
・モロッコ・イスラム文化生活で私が驚いた事
(モロッコでは「普通」でも、日本で育った私にとってはビックリした事もしばしば)
・人懐っこいモロッコおじさんとの日常での出来事
・モロッコ現地の人達の暮らしぶり
・モロッカンテイストの可愛いインテリア
・私が住んでいる青い街「シャウエン」での愛くるしい猫について 等々
 
現地から旬な情報も交えながら、こうやってみなさんにモロッコを紹介できること、とても嬉しく思っています。
どうぞ宜しくお願い致します。
 
 
 

【 モロッコって、一体どこにあるの? 】

 
モロッコの魅力を皆さんにお伝えする前に、先ずはモロッコの場所を地図で確認してみましょう。
 

モロッコは、アフリカ大陸の北西部の縦長に位置する国です。
面積は日本の1.2倍。 人口3,528万人(2016年)
 
現在日本からモロッコへの直行便はなく、中東(ドバイ、カタールのドーハ)、
又はトルコのイスタンブールや、フランスなどのヨーロッパ経由になります。
モロッコ空の玄関口は、カサブランカにある「ムハンマド5世空港」(CMN)です。
 
モロッコまでの飛行時間は、経由地や乗り継ぎ時間によって大きく変わりますが、
合計で17時間~20時間。ちょっと長旅ですが、行く価値大です!(笑)

 
 
 
 

【 モロッコ・サハラ砂漠 】

 
モロッコ旅行で外せないのが、何と言っても「サハラ砂漠」ですね!
 
個人旅行でサハラ砂漠へ行くには、国際空港のあるカサブランカから
まず電車でフェズ、又はマラケシュへ移動します。
次に、バスでアルジェリアとの国境付近にあるメルズーガへと行きます。
メルズーガは、砂漠のふもとにある小さな村で、
砂漠を体験する観光客の為に、ホテルがいくつが用意されています。

 
 
 
 
 

【 心が震えるほどの感動をモロッコで♪ 】

 
メルズーガの砂漠で、やはり皆さんに一番体験してもらいたいのは
 
「サハラ砂漠でのテント泊」です!
 
<テント泊の見どころ>
◎テントへ移動する時に、乗せてもらうラクダさんが可愛いかったです。
◎広大な砂漠の上に静かに座って、美しい夕日が沈む光景を眺めるひと時は本当に感動しました。
 
 

 
 
◎テント前で砂の上に置いてあるマットに寝そべって、日本では考えられないほどの満天の星空を眺めたり出来ます。
辺りが真っ暗なので、天の川もくっきりと見えます。
流れ星も5分に1回くらい、あちこちの方角からバンバン流れてきました(笑)。
願い事を星空の下ですぐに言えるように、前もって用意しておくといいですね(笑)
 
 

うっとりするほどの満点の星空 写真:via https://www.pixabay.com
 
 
では、どんなスケジュールなのか、写真とともにご紹介しますね。
夕方4時ごろに1泊分の荷物を持って集合場所へ。日本からの大きなスーツケースは前泊したメルズーガのホテル側が預かってくれます。(集合時間は日没時間によって決まるので、季節によって異なります)
 
<持ち物リスト>
・1リットルの水
砂漠地方はお店が少ないので、メルズーガへ行く前に水は用意しておいて下さい。
水はテント泊では飲料としてはもちろん、歯磨きのうがい用としても使えますね。
 
・靴はクロックスがおすすめ
サハラ砂漠の砂はサラサラです。靴だとつま先に入った細かい砂を後で落とすのに大変なのです。
日本からクロックス持参で。靴下は捨てても良い100均で買ったものだと汚れてもいいので安心ですね。
 
・100均の小さい懐中電灯
水洗トイレは泊まるテントから少し離れた場所にあります。トイレに電球は付いていますが、砂漠なので電気が切れてる時もあるんです。その時携帯電話のライトを使うよりも、懐中電灯の方が便利です。細かい砂の上に落としても安心ですね。
 
・翌日の着替用の下着、洗面道具
 
・デジカメ、携帯電話、充電器
コンセントはありますが数は少ないので、他の人が使用していて、使えない時もあります
 
 
 
<サハラ砂漠テント泊体験:スケジュール>
 
集合した後、歩いて5分先にあるラクダが待機しているところまで移動します。
ラクダ引きのモロッコ人のお兄さん達がお出迎え。ターバンを巻いているとカッコよく見えるので不思議ですね(笑)
 
 

 
 
私を担当してくれたラクダさん♪目がとっても可愛いですよね♡♡一目ぼれをしてしまいました♪
「僕の背中に乗せてあげるよ、お嬢さん」と言われているようで、しょっぱなから私テンションMAXでした(笑)
 
 

 
 
ラクダが座っている時に、足をまたいでのります。乗る前には感じなかったけど、
立ってみるとラクダの背中の位置の高さに驚いてしまいました。馬よりも背が高いんですね!
 
 

 
 
1泊分の自分の荷物はこうやってラクダさんが運んでくれます。
私は最初、自分で背負ってからラクダに乗るものだと勝手に思い込んでました。(笑)
ラクダの毛ってゴワゴワしてるんですよ。まつ毛がモロッコ人みたいに長くてね。
可愛いから背中に乗せてもらってる時、いっぱい手でナゼナゼしてあげました。(*^-^*)
 
 
 
ラクダトレッキング開始。
何も音がない静かで広大なサハラ砂漠を、モクモクとラクダさん達は私たちを乗せて、
目的地の綺麗なサンセットが見えるビュースポットまで50分ぐらいの道のりを歩いてくれます。
右を向いても、左を向いても、後ろを向いても、もう、ぜーんぶが砂漠なんです!
見渡す限りの砂漠に、自分が本当にちっぽけに感じてしまいました。
 
 

 
 
ラクダのキャラバン隊。ラクダ引きのモロッコ人おじさんが私のカメラで写真を撮ってくれました。
ちなみに先頭から3人目の両手を挙げてるのが私です。「サハラ砂漠を全身で感じてる!」そんな気分でした。
 
 

 
 
自分たちの影が映ってる砂漠も絵になりますね!日が沈むごとに、影もだんだんと長くなっていくんですよ。
 
 

 
 
サンセットスポットに到着。ラクダから降りて砂丘の上を昇ります。砂漠の砂って細かくサラサラしてるので
昇ってる時足を取られて転んでしまいそうになりまた。でも、それもまた楽しいんですよね!
砂の上に寝転がったり、砂の上に文字を書いて遊んだり、いろんな事をしながらの撮影タイム。
 
 

 
 
そうこうしている内に、だんだんと日が沈んで辺りが暗くなってきました。
さっきまで砂漠の砂で遊んでいたメンバーは、それぞれ自分が気に入った場所に座って、
静かに日が沈んでいく光景を眺めます。 
深呼吸をして気持を整え、何も考えずにボーっとします。すると静かな風の音が聞こえてきました。
温かい日差しの太陽がゆっくりと砂漠の中へと沈んで行きます。
空がオレンジ色、赤色、黄色などと色鮮やかに美しく変化し、
そして、太陽が完全に沈んであたりが暗くなり始めたころ1番星が見えてきました。
その一連の時を、ただ広い砂漠の丘の上にじっと座って眺めます。
自然と一体化した自分を「感じ」取れました。ジーンと心が感動して、自然と涙があふれてきました。
 
 

 
 
日が沈んであたりが真っ暗になったら、再びラクダに乗って宿泊するテントのある場所まで15分ほど移動します。
各自に与えられたテントに荷物を置いて、夕飯会場となるテントでタジン鍋を食べます。
 
夕食後はフリータイム。
テントの前ではたき火を焚いて、ラクダ引きのモロッコ人おじさん達がその土地ならではの音楽を、
太鼓をたたきながら演奏してくれます。歌も歌ってくれますよ♪ 
(ちなみに太鼓の革は、丈夫なラクダの革を使用してるそうです)
 
 

 
 
夜には天の川くっきりの、満天の星空が見られます。
テント側は電球があって明るいので、暗い所へ少し歩いて懐中電灯を消してみました。
すると本当に真っ暗で、小さな星の宝石が夜空いっぱいに散りばめられたように綺麗で、
私はうっとりしてしまいました。
 
 

満点の星空 写真:via https://www.pixabay.com
 
 
<翌日の朝>
 
翌朝は、夜が明ける前に起きて朝日の鑑賞です。
目覚ましは無くても大丈夫ですよ。各自のテントまで、ラクダ引きのモロッコ人おじさんが起こしに来てくれます。
私の場合の掛け声は「Hey, Japanese. Wake up(日本人、起きろ)」でした(笑)
おじさん私の事ずっと「ジャパニーズ」って呼んでたんですよ。
ちなみに他の参加メンバーは中国人女性3人でした。
 
寝ぼけながらも懐中電灯を持って、歩いて朝日が見えるビュースポットの丘へ移動します。
そして、静かにその時を待ちます。
 
段々と夜空が明るくなってきました。
朝日が昇るその瞬間を、静かな、そして壮大なサハラ砂漠で見た時、私はこう感じました。
 
これは1日の始まりではなく、私にとって「新たな人生の始まり」なんだと。
実は、ちょっと人生に悩んでたんです。
また感動して、自然と涙が出てしまいました。

 
 

 
 
感動の後、「おはよう」って文字を指で書いて遊んでみました♪
朝日が出たから、砂の色も明るくなってますね。
 
 

 
 
感動の朝日を見た後は、パン、ジャム、オムレツ、そして飲み物にミントティーの朝食です。
砂漠での朝食風景ってとても良いでしょ♪
 
 

 
 
朝食後、しばらく食休み。そして、ラクダさんに乗り1時間かけて砂漠の入り口付近にあるホテルへ戻ります。
彼らはおとなしく座って、私たちが来るのを待っていました。
 
 

 
 
ホテル到着後、解散。
 
 
最 後 に
私がモロッコを最初に訪れたのは2015年の夏でした。
(それ以前はモロッコの場所や、モロッコの「モ」の字も知らない程でした(笑))
初めてのモロッコを旅行した時、何か心にピーンとくるものがあったんですね。
「私、ここ好き!」って心が感じたんです。 
そして、1年で3回も渡航するほど益々モロッコに魅了され、
日本とモロッコを往復するのがめんどくさくなり(笑)、遂には「移住」を決めたわけです。
たった1度きりの人生、自分の好きなところに住みたいと(*^-^*)
 
私は「心が感動する事」、「心が喜ぶ楽しいことを」、
これからの人生でもっともっと感じながら過ごしていきたいと思っています。
 
そんな楽しいモロッコを、日本の皆さんにこのコラムにてお届け出来る事、とても光栄に思います。
今後とも宜しくお願い致します。
 
私が住んでる青い街「シャウエン」を散歩してると、色々と可愛い雑貨に出会うんですよ。
日本にはないデザインでとっても可愛いのです。
そんな愛くるしいモロッコ商品も今後一緒にご紹介いたしますね。
 
<次回もお楽しみに!>
 
 
▼ 当店オリジナルモロッカンデザイン【 Patati Patata -パタティ パタタ- 】ご紹介ページ